日本のコミック文化を支えた歴史に「貸本屋さん」の貴重な存在があります。本品は、貸本のためにビニール・補強紙・針金で装ていしたもので、貸本の歴史を伝えるものと思います。昨年亡くなった白土三平氏は「劇画に思想性を盛り込んだ最初の作家（尾崎）」といわれ、貸本全盛期にもっとも人気のあった作家のひとりです。 本品は代表作「忍者武芸帳 影丸伝 全９巻・１７分冊」＋尾崎秀樹編「白土三平研究」の計１８刷です。小学館の昭和４５～４６年初版の５１年（１９７６）初版第６刷です。 表紙を厚手のビニールでカバーをし、見返しは厚手の紙で補強、太目の針金で綴じられています。裏表紙には貸出伝票入れをはがした後、書店の印が押されています。貸本ですので１冊目に１カ所破れ補修があるほか、経年・保管汚れなどありますが、ビニールの破れや色ヤケなどなく、保存状態の良いものです。見返しの補強紙は梱包紙の再利用と思われ、シワが見られます。「白土三平研究」には白土の初期２作品「嵐の忍者」「消えゆく少女」のほか、尾崎、源氏鶏太、加太こうじ、石子順三、大島渚など２０人余の評論と、年譜、作品リストが収載されています。あくまで、古い本であることをご理解ください。 発送はゆうパックおてがる版。商品をご確認いただき、NC/NRでお願いします。終了から3日過ぎてご連絡いただけない方、新規の方、評価の悪い方、いたずらと思われる方は、当方の判断で削除させていただく場合がありますので、予めご了承ください。