[商品の紹介] 商館時計の雄、ファブルブラントが販売したZENITHの懐中時計です。[製造年代] コハゼの形状とケースのナンバーから、おそらく 1904-1914年頃製 と考えます。1904年といえば明治37年、 1903年のライト兄弟の人類初の動力飛行の翌年、日露戦争の開戦の年 にあたります。[機械]・ムーブメント ZENITH製の15石、12サイズです。テンプはバイメタルのチラネジ付き切テンプ。ブリッジや地板のギルト(梨地の金鍍金)仕上げは見た目の美しさだけでなく、防錆による耐久性向上の役割も果たしています。時刻あわせはペンダントセット(竜頭引き)です。時刻を合わせる際は竜頭を一段引き出して、竜頭を回してください。・状態 動品で、テンプの振りも元気です。日差は24時間の平置き実測で1分以内でした。過去のオーバーホール履歴は不明のため、購入された方はオーバーホールに出された方がよいかもしれません。[ 他にも色々出品しておりますので是非ご覧ください。][ケース]・形状・材質 材質は 純度93.5%以上の銀無垢 、裏蓋の開閉はヒンジ式のオープンフェイスケースです。・状態 アンティーク品のため経年に擦れ、伴う打ち傷があります。[文字盤] ホワイトエナメルのダイヤルです。[サイズ] 竜頭含まずの47.4mmです。[その他] ◆Zenithは歴史のあるメーカーであり、1865年に「Fabrique des Billodes」として創業しました。現在もスイスのLe LocleのBillodes通りに本社を構えています。クロノグラフを中心に品質と技術力に優れており、ロレックスのデイトナにも搭載されていたエルプリメロは中でも有名です。1903年にはクロノメーターコンクールでスイスーメーカーの中でも最高の精度を記録しています。第一次世界大戦、第二次世界大戦ではアメリカ、イギリス、ドイツなどに時計を供給しており、日本でも国鉄や恩賜の金時計として採用されています。◆Favre-Brandt (ファブルブラント商会)は1863年(文久3年)、江戸へ来日したスイス特派使節団の一員であるJames Favre-Brandtによって設立されました。明治の日本に一番最初に飛び込んできたスイス人であり、スイス時計の日本における歴史の始まりはこの商館とともにあるといえます。内外の信頼厚い商館だったらしく、薩摩藩への武器の納品や、亜鉛鉱山の経営などでも成功を収めています。扱っていた時計も他の商館と比べて品質の高い物が多く、またZENITHやULYSSE NARDINの輸入を取り扱っていたことでも知られています。100年以上昔、幕末～明治初期の頃に作られた時計で、今も動作するものと出会う機会は珍しいかと思います。この機会にお手元に置かれてみてはいかがでしょうか。[お取引について] アンティーク品ですのでノークレーム、ノーリターンでお願い致します。新品同様の状態を望まれる方、細部が気になる方は入札をお控えいただければ幸いです。まことに恐れ入りますが、 「落札時刻＋48時間後までに発送先のご連絡が無い場合」 及び 「発送先のご連絡いただいた時刻＋48時間後までにお支払いいただけない場合」 はご購入の意思無しとして対応させていただきますので、ご容赦下さい。なお、日差の記載があるものについては、輸送時の振動による緩急針のズレなどで変化する場合があるため保証値ではありません。参考値とご理解いただければ幸いです。また、商品説明に特に記載がない場合は本体のみ(懐中時計なら懐中時計のみ)の出品です。参考画像などは商品に含まれません。[詐欺について] 高額商品について、次点落札詐欺、振込み先変更詐欺が多発しています。お取引は取引ナビを通してご連絡しており、お客様のメールアドレス宛てにこちらから直接メールを差し上げることはございません 。なお、先日当方の商品を落札された方宛に振込み先変更詐欺のメールがあり、 警察と連携して逮捕することができました 。ご協力いただいた各位に感謝します。[発送について] 入金日からご5営業日以内の発送を予定しております。[領収書の発行について] オークションでの取引は現金の直接の授受ではないため、領収書の発行は行っておりません。銀行の振込み明細ないし、から通知されております簡単決済の情報やクレジットカード会社から受け取られるご利用明細をもって領収書とさせていただきたいと思います。※当方が領収書を発行するとこれら明細との二重発行になってしまうため、発行しないよう税務署から指導を受けております。