天洋という鋏ができる工程を順を追って、段階的に現物を残したものです。天洋鋏は、 1946年から販売 写真のハサミは、 1955年、 月桂冠天洋印を発売。1955形として当時の最高級品として流通。 切れ味、調子、形態共に斯界の超一流品として好評を博す。 着鋼という技術で作られた工程を形に残したものです。着鋼（チャッコウ）とは、本体の鉄に刃の部分に鋼を熱で貼り合わせてつくる技術１から１７までの工程１．鋼と鉄 ２．鋼付け ３．指穴部をつぶす ４．穴割り ５．スネ（足）押し ６．穂先押し ７．穴広げ ８．ぺラ伸し ９．刃の肉抜き １０．荒穴仕上げ １１．鋼しめと裏出し １２．足の研磨荒仕上げ １３．ヤスリ仕上げ １４．穂先の研磨仕上げ １５．焼入れ １６．焼入れしてからメッキする迄 １７．メッキ当時、天洋鋏を作っていた会社の代表に特別にもらったものだそうです。 理容鋏の歴史を感じられる物で、今では手に入れるのは難しいと思います。古い物なので多少劣化等あるかと思いますが、写真のように保存されていた物です。